秋の花粉症:セイタカアワダチソウが原因はホント?
セイタカアワダチソウが咲き始め、黄色い花を見かけるようになったある日。
ご近所さんが顔をしかめて、あの花が咲くと、くしゃみ、鼻水がとまらなくて困るといいました。春はスギ、ヒノキ、秋はセイタカアワダチソウの花粉症。
あれっ?秋の花粉症の原因はブタクサ。
虫媒花のセイタカアワダチソウは花粉が飛ばないから、花粉症の原因というのは濡れ衣。
と聞いたと思ったけれど。。。
セイタカアワダチソウの原生地のアメリカ。
テキサス大学のサイトでは、花粉症の原因がセイタカアワダチソウというのは誤解で、秋の花粉症はたいていの場合ブタクサが原因と書かれていました。けれど、ブタクサ花粉症の人の約30%は、セイタカアワダチソウにも反応するそうです。
「花粉アレルギーと抗原植物 セイタカアワダチソウの謎を追う」(市河三次/編著、富田 仁/編著:黎明書房)という1975年に出版された本に詳しく書いてありました。
風媒花に比べると量は少ないけれど、虫媒花でも花粉は飛来。
セイタカアワダチソウがたくさん群生している場所から10m離れた場所で、花粉症の症状がでる目安(40粒/ cm2 /日)を超す日も観測されたそうです。
どのぐらいの本数のセイタカアワダチソウが群生していたか、書いてなかったのが残念です。
秋の花粉症の主な原因ではないものの、ブタクサに反応する場合、セイタカアワダチソウがたくさん咲いている場所は避けたほうがよさそうです。
References
Lady Bird Johnson Flower Center, The University of Texas at Austin